肺がんガイドトップ > 病期診断I-CTP -肺がんの腫瘍マーカー

I-CTP -肺がんの腫瘍マーカー

骨基質に存在するⅠ型コラーゲンの分解産物から作られた腫瘍マーカーです。主成分からも分かる通り、骨転移の状況判断に強みを持っています。陽性率も高いため骨転移の早期発見には欠かせない腫瘍マーカーと言えるでしょう。

骨転移した肺がんに強みを持つ

肺がんのスクリーニング検査は胸部エックス線検査や喀痰細胞診が基本になりますが、近年はこれに腫瘍マーカーが追加されるようになっています。

腫瘍マーカーは癌細胞が発する物質を検出により癌の有無を調べる検査です。細胞から多くの物質が形成されるように、腫瘍マーカーも様々な種類を用意し対応しているのです。そんな中、近年注目されているのが腫瘍マーカーI-CTPです。

I-CTPは骨転移の状況判断に強みを持っているマーカーです。肺がんに特化している訳ではなく、乳がん、前立腺がん、腎がんなど多くの部位にも対応することが可能です。

I-CTPの特徴

I-CTPは骨基質に存在する蛋白の一種、Ⅰ型コラーゲンの分解産物です。そのため血清Ⅰ型コラーゲンC末端テロペプチドと呼ばれることもあります。

癌が骨転移すると骨の破壊が進み骨量が減少します。骨は自身の治癒能力によって破壊された部分の再生を開始します。この際、放出されるのがⅠ型コラーゲンです。つまりI-CTPはⅠ型コラーゲンの異常値を調べることで骨転移の有無を確かめる方法なのです。

肺がんに効果的なのは、転移が起こりやすい癌だからです。初期はリンパ節転移が多いのですが、進行後は心臓や血管、骨など全身に癌が広がります。I-CTPは危険な骨転移を早期に確認するための腫瘍マーカーとして効果的にはたらくのです。

広く活用されているI-CTP

骨転移は肺がんだけでなく、乳がん、前立腺がん、胃癌、大腸がん、肝臓がんなど様々な癌で起こりえる現象です。I-CTPはこれらの癌でも有効にはたらくことが可能です。

非常に優秀な腫瘍マーカーですが、比較的新しいもののためその有効範囲や精度にはより多くの検証が必要という意見もあります。しかし、現在では骨転移の状況把握、予後の予測には欠かせないマーカーになりつつあるのも事実でしょう。

肺癌は早期発見・早期治療が必要な癌なのですが、実際には進行してから発覚するケースが多いようです。そういった意味でもI-CTPのような腫瘍マーカーが重要な意味を持つのです。

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