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肺がんの拡大手術について

肺がんの完全切除を目指した術式です。癌の侵食が疑われる部位を可能な限り切除していきます。一度で根治が目指せますが、体にかかる負担の大きさ、手術の効果に疑問が付き、近年は行われる機会が減りつつありる治療方法です。

浸潤組織の全てを切除する

現在、肺がん治療で適用される外科治療には、肺葉を1つ切除する標準手術、部分切除を行う縮小手術、肺周辺組織を一緒に切除する拡大手術が主に用いられいます。

大半はリンパ節郭清を伴う標準手術で対応できますが、肺がんが周囲に浸潤している場合、癌を取りきれない恐れがあるのです。そこで用いられるのがより広範囲な切除を行う拡大手術なのです。

この術式では癌だけでなく、浸潤している周辺組織を全て切除する方法です。これにより癌を取り残す可能性を大幅に下げることが出来ますが、切除範囲が広くなるため、体への負担が大きくなるデメリットも伴うのです。

拡大手術による切除範囲

切除範囲を大幅に広げる拡大手術は、抵侵襲を目指す現在医療の流れに逆行する術式です。実際、体への負担は非常に大きく、患者がその負担に耐えらる判断がなければ適用はされません。また、切除による根治が望めない場合にも用いられない術式なのです。

つまり、医師の経験、技量と患者の体力、病状など複数の条件が揃わなければ適用されない術式なのです。実際の拡大手術では、癌が浸潤している部分を可能な限り切除していきます。肋骨、胸壁、横隔膜、心膜だけでなく、場合によっては心房などの心臓の一部、脊椎骨、大血管まで切除を行っていきます。

拡大手術の問題点

拡大手術は癌の完全切除による根治を目指し行う術式です。成功さえすれば、転移・再発率は大幅に減少します。しかし、手術に伴うリスク、術後のQOLの低下(生活の質)については十分な考慮が必要になります。また、拡大手術は主治医の経験や実績が成功率に大いに関係する術式です。

手術を受けたい方は主治医と十二分に話し合うようにしましょう。先述のように現在医療は切除範囲を抑えた上で、根治率を上げる方法が主流となっています。

例えば進行癌なら術前に科学療法や放射線治療により小さくしたうえで手術を行うのです。拡大手術も有効な方法ですが、まずはこの術前療法が有効かを聞いてみるといいかもしれません。

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