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小細胞肺がんの抗がん剤治療

悪性度が高いことで知られる小細胞癌は、実は抗がん剤の治療効果が高い特徴があります。そこで、治療は化学療法を中心に行っていきます。使われる薬剤はシスプラチン、エトポシド、塩酸イリノテカンなどが一般的でしょう。

小細胞癌には抗がん剤が有効に働く

小細胞癌は肺がん全体の15%を占めている組織型です。その特徴は分裂スピードが速く、転移が起こりやすい点です。

一説によると小細胞癌の発症者が、リンパ節転移がない状態で診察に来る確率は1%だと言われています。つまり悪性度が極めて高い癌なのです。

悪い点ばかりが目立つ癌ですが、実は抗がん剤が効きやすい性質を持っています。そのため治療は化学療法を中心とした方法が用いられています。

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使用する抗がん剤とその組み合わせ

小細胞肺がんの治療は、病期を限局型と進展型に分類することから始めていきます。

限局型は片肺に留まっており、転移も胸腔内に留まっている状態です。つまり、転移が縦隔リンパ・鎖骨上関節窩リンパまでである事を意味します。

一方、進展型は限局型を超えた転移が認められた状態です。具体的に言えばもう一方の肺、もしくは別の臓器にまで転移が見られる事です。病期がどちらにせよ抗がん剤は必須となりますが、限局型なら放射線治療が併用されます。使われる抗がん剤は2~3種類です。

限局型ならシスプラチンとエトポシド。進展型はらシスプラチンと塩酸イリノテカンを組み合わせるのが一般的です。これに吐き気などの副作用を抑える薬剤、他臓器への負担を和らげる生理食塩水の点滴を組み合わせ投与を行います。

抗がん剤の治療スケジュール

抗がん剤治療は薬剤の組み合わせ、投薬の順序などを綿密に決めた4週間のスケジュールを作成し、これを4~5回繰り返してきます。

治療中、抗がん剤の強い作用が大きな負担となり心機能に異常をきたすケースもあります。この場合には、薬剤の組み合わせを変更することで対処します。また、副作用が強く出る場合も、投薬の変更や副作用を抑える薬剤を追加して対処します。

これら化学療法を行うことで約8割の方が癌の縮小に成功しています。縮小率は様々ですが多くが半分以下となり、中には癌がほとんど消えてしまう方もいるのです。

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